みんなの日記

みんなでつくるひとつの日記

にっき

  こいーけとは中学以来の仲だが、まさかネット上で日記を共有することになるとは、当時お互い思ってなかったであろう。仲良くしてもらってる上にこういう機会をいただけてありがたいものだ。

  個人的な話をすると、去年の秋ごろから日記を書いている(紙媒体のもので、当然公開などしていない)。京都の大学に入学して半年が経ち、入学当初の活気もモチベーションも目標も全てが消失しつつあった。毎日なんのために生きているのかすらわからなくなったので、このままではまずいと思い、せめて毎日続けられるなにかを、ということで書き始めたもので、また同時に自分の日本語を使う能力を磨こうと思った訳である。(当時日本語を使う先といったらツイッターくらいしかなかった) この「みんなの日記」においてもその延長にあると思っている。

  今回こうやって文章を書いていて思うのは、やはり「人に見られる」という可能性が文章に与える影響は頗る大きいものだということだ。個人の非公開性の日記というものは、まるで鏡を磨くような営みであると認識している。すなわち、日記を書くことにより自分自身が今なにを考えているか、どういう状況下に在るのか、ということを自分の目で(比較的)客観的に認識することができる。それに対して今書いているような公開性の文章は、窓を磨くようなもので、書けば書くほど周りから自分が認識されることになる。鏡の前では変顔することだったり意味もなく笑ってみたりなどできるが、見られる可能性を孕む窓の前ではあまりしない、できないであろう。故にここでは本心の披瀝、欲望の垂れ流し、または精神的実験のようなことは不可能だが、こうやって人に読まれるという可能性がある中で文章を書くというのは、また異なる刺戟が在り、有意義なものだと感じるので、暇があればどうでもいいことでも書いてみようと思う。