みんなの日記

みんなでつくるひとつの日記

待春

 

春になったら、20年くらい住んできた、この地を離れる。

就職先に呼ばれる度に、わたしは春からこの地に住むのか、と、なんとなく感慨深いような、悲しいような、不思議な気持ちになる。とにかく人が多いところだ。そして名古屋の新幹線のホームに帰ってくると、やっぱりこっちの方がいいなあと思う

温泉が好きなので、付近の温泉コンプリートできるといいなあ、なんて呑気なことを考えたり、自炊も家事もぜんぜんしたくないなあ、とか考えている。

正直ぜんぜん出たくないし、一人暮らしだって全くしたくない。本当に楽しみが温泉しかない。だけどきっとこの選択をしてよかったと思ってる、そう思いたいだけかもしれない。

全部全部不安だけど、きっとなんとかなる、なんとかなってほしい!なにもかもが変わってしまうような気がするけど、変わって欲しくないなあと考えながら、春からの住むところを探して、なんとなく楽しい気持ちにしようと過ごしてる。

いつだって環境が変わるのは不安で怖いけど、きっと悪いことばかりじゃないよと自分に言い聞かせながら、少しの期待と、多くの不安を抱えて、春を待つ。